ドットピーニング刻印のK18パーツは本物か？――破壊検査で真贋判定し、最新買取相場まで徹底解説

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この記事はこんな人におすすめ

• ヤフオクやフリマで金スクラップを購入し、真贋を確かめたい個人
• ドット状の“K18”刻印を見て不安になったリサイクルショップ店員
• 破壊検査を含む具体的な検証フローに興味がある人

ヤフオクやリサイクルショップのアクセサリーで、点の集合体で刻まれた “K18” を見たことはありませんか？
これは ドットピーニング（dot‑peen marking） と呼ばれる機械式刻印。手打ちとは異なる見た目ゆえに「偽物では？」と不安を覚える人も多いでしょう。今回は、楕円形の可動パーツ（重量1.21 g）を例に、重量測定 → 非破壊検査 → 破壊検査 の3段階で本物かどうかを判定します。

検証対象：ドットピーニング刻印「K18」パーツの概要

• 楕円形のキーリング状パーツ。可動部にねじりバネ（トーションスプリング）を内蔵
• 刻印部は肉眼ではかすれて見え、角度によって消える「シャドー刻印」。USB顕微鏡で拡大すると、点々が集まって “K18” を構成している。

刻印の違和感──ドットピーニングとは

• ドットピーニングは、高速で上下動する針（スタイラス）で微小な凹みを打ち、点の集合で文字や2Dコードを形成するマーキング技術
• メリット：自動化ラインに組み込みやすく、タガネ交換が不要、素材を深く変形させにくい。レーザー刻印より導入コストが安い
• デメリット：打点が浅く視認性が低い／高級ジュエリーでは採用例が少ない

ステップ① 重量測定：まずは1.21 gを正確に把握

18金の価値は 純度 × 重量 で決まるため、0.01 g 単位で量れるデジタルスケールを使用
→ 結果 1.21 g

ステップ② 磁性チェック：非破壊テストで絞り込む

磁性チェック：ネオジム磁石で可動パーツ内のバネのある部分のみ吸着 → 本体は非磁性の可能性
※この段階で本体に強い磁性がある場合は金である可能性が大きく減少します

ステップ③ 破壊検査：試金石＆切断面の色とテスター反応を確認

１．試金石にこすり、削り跡の色・伸び具合を観察

２．テスターで反応を確認（削り跡が消える、緑青反応はOUT）

３．可動部を分離し、本体をニッパ等でで切断

４．切断面にもメッキ層や異色層が見られず、テスター反応も OK

５．ねじりバネは磁性合金だが、本体は非磁性を改めて確認

結論：内部まで金である可能性が極めて高いと判断

最新 18 金（K18）買取相場と今回の査定結果

業者選びの注意事項

市中買取業者はスクラップだけでなく再販も視野に入れた評価の可能性も否定できませんが、ホームページ上では「金額は、形状によって異なります」や「買取相場価格に手数料は含まれておりません。手数料に関しては実物拝見時にご案内させていただきます」などの表記が見られるため、実際の見積もりを確認するまではいくらになるかわかりません。スクラップとしての評価を考えたときには、業者向けの買取価格が一つの目安となります。（一般向けと価格差あり）

ドットピーニング刻印製品を見極める 5 つのポイント

• 刻印のドットが均一か：潰れや位置ズレが少ないほど信頼度↑
• 素材のバランス：可動部のバネだけ磁性・その他が非磁性なら正常
• 重量の妥当性：K18 なら密度 15.6 g/cm³ 前後。サイズ比で過小なら中空・メッキを疑う
• 刻印位置と深さ：浅い場合でも、切削や磨き痕が重なって消えていないか確認
• 価格差：相場の 7～8 割以下で出品されている場合は要注意

まとめ：機械式刻印でも “本物” はある！

ドットピーニング刻印は量産コスト削減に優れるため、安価だから偽物とは言い切れません。

重量測定 → 非破壊テスト → 破壊検査 の三段階を踏めば、個人でも高精度な真贋判定が可能です。

最新相場を把握し、コスト（手数料・損耗）と検査リスクを勘案して売却タイミングを決めましょう。

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今回の検証は、筆者の体験に基づいています。

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