【375刻印は金？】ヤフオクのジャンクタイバーを分解検証！素材と買取額の真相に迫る

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はじめに：375刻印の正体とは？

ヤフオクなどで見かける「375」の刻印付きアクセサリー。

これはいわゆる「K9」、つまり**金の含有率37.5%（9金）**を示すもので、日本ではあまり馴染みがありませんが、海外製のジュエリーにはよく使われています。

今回は、実際にヤフオクジャンク品から発掘した「375刻印付きのネクタイピン（タイバー）」を徹底検証。素材の真偽や換金額、さらには装飾された青い宝石の正体にも迫ります。

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今回の検証対象：ヤフオクジャンク品で発掘したネクタイピン

検証したのは、青く輝く宝石が付いた金色のネクタイピン（タイバー）。裏面には小さく「375」や「JC」と刻印されています。

ぱっと見は高級感のある見た目で、素材も気になるところ。重さは約6.37gあり、貴金属としての可能性も感じさせます。

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ステップ① 重量測定で価値の目安を確認

まず行ったのは重量の確認。スケールで測ったところ、約6.36〜6.37gでした。

この時点で仮に9金（K9）であれば、現在の金相場では数万円の価値になる可能性があります。

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ステップ② 表面観察と刻印のチェック

スマホ用マクロレンズを使って表面を観察すると、素材の色は黄味の強いブロンズ系。腐食の跡や緑青のような変色も一部に見られ、経年やメッキの可能性も否定できません。

刻印は非常に見えづらい場所にありましたが、「375」と「JC」の文字を確認。

• 375 = K9（9金）
• JCは製造元やデザイナーのイニシャルと思われます

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ステップ③ 試金石とテスターによる素材検証

次に試金石とテスターを使って、素材を簡易的に調べます。

1. 試金石にタイバーをこすり、削り跡を観察 → 金属の伸びや光沢は良好
2. テスター液をかけて変色反応を確認 → 変色なしで金の可能性が高い

さらに、本体に直接テスター液をかけても反応はなし。ここまでで「375刻印＝金である可能性が濃厚」と判断できます。

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ステップ④ 分解で内部構造を確認

より正確に判断するため、タイバーを分解します。

• 装飾宝石を保持する4本の爪のうち、2本をニッパーで開き、宝石を取り外し
• 裏面のバネ構造も分解。ねじりバネ部分の重量は0.11g

このような異素材部分は金属スクラップの査定ではマイナス評価対象となるため、全体重量から差し引くことが重要です。

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ステップ⑤ 切断と比重測定で最終確認

さらに確実な検証として、タイバーを切断し、内部を観察＋比重測定を実施。

• 切断面にメッキ層は見当たらず、全体が同一金属
• 比重計測では12.07〜13とばらつきあり

比重から推定される金品位は、最低でもK9（9金）、一部K10〜K14相当の可能性も示唆されました。

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おまけ検証：青い宝石の正体を推測

宝石の正体については、屈折計などの専門的な鑑別機材がないため、簡易検査を実施：

• 比重：約4.0〜4.6
• 顕微鏡観察では、ルチルのシルク線と思われる結晶がまっすぐに伸びているのが確認できた

このことから、**天然サファイア（コランダム）**の可能性が高いと推定。あくまで考察レベルではありますが、合成石によくある特徴（湾曲した線上結晶）は見られませんでした。

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最終結果：実際の買取金額は？

最終的にこのネクタイピンを金スクラップとして査定に出した結果は以下の通りです。

• 重量（異素材を差し引き後）：5.96g
• 査定評価品位：K10（10金）「9金からUP」
• 査定金額：32,780円（税込）

※査定価格は、業者ごとに基準や相場が異なるため、実際の価格から一部端数等を調整して表示しています。あくまで参考値としてご覧ください。

装飾宝石（0.29g・約1.45カラット相当）は今回は売却せず保留としました。

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まとめ：375刻印の見極めポイントと注意点

見極めのポイント：

• **375刻印＝K9（9金）**は海外製に多く、日本では見かけにくいが価値は十分
• 刻印だけで判断せず、削り跡・試金・テスター・比重を併用して確認
• スクラップ価値を計算する場合は、異素材の重量を必ず差し引くこと

注意点：

• 極厚メッキ製品も存在するため、切断検査や分解観察が重要
• 宝石付きの場合は、宝石の重量・価値も加味する

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終わりに

375刻印付きのアクセサリーは、一見して本物かどうか判断しにくいものの、簡易的な方法でも十分に素材の確認は可能です。

本記事が、皆さんがジャンク品やリサイクル品を活用し、貴金属の本当の価値を見抜く手助けになれば幸いです。

今後も、低予算・DIYスタイルでできる素材検証記事を更新していきますので、ぜひブックマーク＆チェックしてみてください。

作業内容を動画にしています！

今回の検証は、筆者の体験に基づいています。

実際の現場での感情の動きやドラマチックな発掘体験を、YouTubeで見ることができます。

ジャンク品の奥深い魅力やリアルな発掘ストーリーを知りたい方は、ぜひあわせてご視聴ください。

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🛠 使用ツール一覧：

• デジタルスケール
• スマホ用マクロレンズ
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• USB顕微鏡
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