ジャンク鉱山Lab【銅編】地道に集めた非鉄金属の宝物たち

こんにちは、ジャンク鉱山Labです!
今回は、日々地道に集めてきた**「銅」**について紹介していきます。
パソコンや家電からコツコツ取り外した銅のスクラップたち…一見地味ですが、実は高価な非鉄金属なんです!

銅っていくらぐらいするの?

「銅」といえば、非鉄金属の中でも比較的高価な素材
最近の買取価格では、1kgあたりおよそ1,100円前後。(一号銅)
たとえば、同じ非鉄金属のアルミは1kgあたり200円程度(アルミサッシ付き物有)、真鍮は1kgあたり800円程度(込真鍮A)なので、銅はかなり高額な部類に入ります。

※価格の目安は2025年5月頃のジャンク鉱山Labが調査した市中買取価格です。地域や業者により買取基準や価格は異なります。日々相場により価格は変動します。

スクラップ紹介:銅と真鍮、見分けられる?

電子機器を分解して取り出した真鍮の棒。

こちらは以前、真珠の動画でチラッと登場した真鍮の棒
真鍮製の部品は動力を伝えるパーツやネジ留め用など、地味だけど重要な役割を担っています。電子機器に使用される真鍮は小さな部品が多いので、1kg集めるのはとても大変です。

一方こちらは、パソコンのヒートシンクから取り外した銅パイプ。
銅部分がぐるっと回っており、CPUの熱をアルミのフィンへ伝えるために使われていました。
ただし、銅がまったく使われていないヒートシンクも多いのが現実です。(銅が高いから…)

パソコンのヒートシンクから取り出した銅パイプ

分離作業は地道な戦い

アルミと銅が半田のように接合されているため、分離は一筋縄ではいきません。
ここで活躍するのがヒートガン(約500℃の熱風)
ヒートガンで温めて、トンカチで叩き外すという地道な作業が必要です。

パソコンから取り外したヒートシンク

これを分離するのは大変ですが、このままでもヒートシンクという買取カテゴリがあったりするので売ることができます。但し、単価は銅よりずっと安くなってしまいます…

アルミヒートシンクから分離した銅パイプ

半田のようなものが付着している銅パイプ…

「ピカ線」って知ってる?

電線の皮をむいたピカピカの銅線は、業界では「ピカ線」とも呼ばれます。
非常にきれいで、買取単価も銅スクラップの中で一番高い。

電線の皮をむいたもの。ぴかぴかの銅

中には細かい線が大量に巻かれたものや、非常に長くてビヨ〜ンと伸びる線も。
これがまた見ていて楽しい…つい遊んでしまうことも(笑)

銅板や薄型ヒートシンクの工夫

最近のノートPCでは、板状の銅材がヒートシンク代わりに使われていたりします。
薄いから発熱が少ない設計のCPUを搭載した、モバイルノートパソコンに最適。

一部にはエナメルっぽい加工がされているものも。
ゴリゴリ削って確認したいけど、今日はちょっと元気がないのでパス…。

判別ポイントとおまけ銅貨

銅かどうかを判別するには、切ってから切断面を見ること。中が白っぽくアルミのように見えたらアウト


ちなみに、今回は古い**イギリスの1ペニー青銅貨(1916年 ジョージ5世)**も登場。
100年以上前とは思えない精巧な作りで、ギザギザや細かい文字も美しい!

イギリスの1ペニー青銅貨1916年

重さを量ってみよう!

ジャンクといえば重さが命!
買取は1kg単位なので、今回はBOMATA(ボマタ)製の30kgデジタルスケールを使って測定。

トレーを乗せていざ測定…
「あれ?1kgない!?」
これは売るにはちょっと足りない!
やっぱり大きなヒートシンクを解体しなきゃダメかな…。
でも今日はひとまずここまでにしておきましょう。

集めた銅をBOMATAのデジタルスケールで軽量している様子

1kgまであとちょっと足りないよー

BOMATAデジタル台はかりB612

BOMATAデジタル台はかりB612 30kgまで軽量できる…

まとめ:銅ジャングルから見えてくる価値

銅スクラップを集めていると、まるで銅のジャングルに迷い込んだような気分になります。
ゴチャゴチャした細い線や、表面のテクスチャ、時には100年前の銅貨まで登場。

こうした埋もれた素材の中から、価値あるキラキラを発見するのが「ジャンク鉱山Lab」の醍醐味です!

最後に…

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ぜひジャンク鉱山LabのYouTube動画も見てください。

次回も、現代社会に埋もれたキラキラ素材を発掘してお届けします!
ありがとうございました!(ー_ー)


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